このページでは、iPhoneでデュアルSIMの同時待ち受けついて解説しています。
同時待ち受けが可能なiPhoneが知りたい!
デュアルSIMについて詳しく知りたい!
って方は参考にしてみて下さい。
比較的新しいiPhoneなら同時待ち受けOK!
最近注目を集めつつあるスマートフォンのフィーチャーの一つに「デュアルSIM」という機能があります。これは名前の通り1台のスマートフォンで2つのSIMに対応可能な機能です。この機能に対応する機種は携帯電話回線2つを同時に扱えるスマートフォン、ということですね。
さて、ではiPhoneではこのデュアルSIMに対応出来るのでしょうか?
https://www.apple.com/jp/iphone/
答えはYes。
比較的新しい世代のiPhoneならば、しっかりとデュアルSIMに対応。2つの回線を1台のiPhoneで同時に扱うことができます。
今回はデュアルSIMとiPhoneに関して少し掘り下げて中身をチェックしていきましょう。
iPhoneのデュアルSIMの同時待ち受けって?再確認!
iPhoneは単に2つのSIMを一緒に内蔵出来るだけではありません。2つのSIMそれぞれに紐付けられている2本の回線の同時待ち受けが可能です。
これがどういうことかと言いますと、2回線とも通話機能が有効な契約の場合には「2つの電話番号」を保持して、「両方の電話番号を同時に待ち受け」できるということです。2本の回線を切り替えて片方の電話番号だけしか電話が通じない状況になるわけではない、ということですね。
何もせずとも2本の電話の待ち受けができます。
ただ、iPhoneで2本の回線を同時に利用出来るのは「待ち受け」だけです。当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、同時通話はできませんし片方の回線で通話しているときにはもう一回線側の着信もできません。
携帯電話回線自体の利用が「排他」になるため、片方の回線で通話をしているときにサブの回線でデータ通信を行なうこともできません。
ですが、iPhoneの場合だと、「モバイルデータ通信の切り替えを許可」をオンにしておくと通話中でもデータ通信が行えます。
同時待ち受けが可能なデュアルSIMのiPhonee
まず最初にデュアルSIM運用が可能なiPhoneの機種から確認しておきましょう。
https://support.apple.com/ja-jp/HT209044
基本、原則としてはiPhone X世代以降の機種ならば対応可能、と考えればOK。
具体的には以下のシリーズのiPhoneならばデュアルSIM運用ができます。
・iPhone XR、iPhone XS
・iPhone 11シリーズ
・iPhone 12シリーズ
・iPhone 13シリーズ
・iPhone 14シリーズ(アメリカ以外で購入したもの)
・iPhone 15シリーズ
・iPhone SE(第3世代)
デュアルSIMの対応方式にも複数のパターンがありますが、日本向けのiPhoneの場合には物理的なSIMカードスロットは1つだけ。ですので1回線は物理SIMカードによる対応で、もう一回線は「eSIM」による対応になります。
eSIMの仕組みが一般に開放されて以降は、iPhoneだけではなく多くのスマートフォンがこの方式を採用するケースが増えました。
iPhoneデュアルSIMでおすすめの回線!
今回は、私が実際に契約している2つのパターンを紹介しています。
デュアルSIMの組み合わせはいろんなパターンがあるので参考程度に。
楽天モバイル×mineo=2000円程度
楽天モバイルのかけ放題×mineoのインターネット使い放題
楽天モバイルは3GBまでにパケットを抑えると月額1,078円です。
そして、楽天モバイルは専用アプリでの通話だと24時間かけ放題です。
mineoは、マイそくスタンダードのプランだと990円で1.5Mbpsでインターネット使い放題になります。
2000円程度でインターネット使い放題と電話かけ放題が可能になります。
高速通信が欲しい方は、楽天モバイルの3GBを使うのもありです。
povo×mineo=990円
180日以内にトッピングすれば、povoは月額0円の運用できます。
トッピングとは、必要なオプションを購入することです。
以下の画像を見るとイメージできるでしょう。
そして、mineoは、マイそくスタンダードのプランだと990円で1.5Mbpsでインターネット使い放題になります。
この組み合わせだと、2つの電話番号を所有することができ、必要に応じてトッピングすれば不自由なくスマホを使うことができます。
なぜmineoがデュアルSIMにおすすめなのか←万能だから
私がmineoを推しているのは、mineoが万能な格安SIMだからです。
通信費も通信速度も突出しているわけではありませんが、どれも平均値以上です。
顧客満足度1位も獲得しています。
そして、他の格安SIMと組み合わせれば、自分のライフスタイルで足りていない部分を他のキャリアで補うことができます。
もちろん単体でも完結できる格安SIMです。
iPhoneデュアルSIMの同時待ち受けの気になる点
「モバイルデータ通信の切り替えを許可」はオンでもオフでも着信はできる!
11月7日時点では、「モバイルデータ通信の切り替えを許可」はオンでもオフでも同時待ち受けは可能でした。
「モバイルデータ通信の切り替えを許可」をオンにすると、片方のSIMが圏外になった場合に、自動でもう片方のSIMに切り替わります。
オンにしておくメリットとしては音声通話中に調べ物ができることです。
こちらの記事がとてもわかりやすかったので、参考にしてみて下さい。
私の場合は、楽天モバイルを電話番号専用で3GBまでしか使わないようにしているので、この機能は「モバイルデータ通信の切り替えを許可」をオフにしています。
もし、片方のSIMが使えなくなってしまい楽天モバイルに切り替わって3GB以上使ってしまう可能性があるからです。
楽天モバイルの無料通話のRakuten Linkでは注意!
経験談になりますが、楽天モバイルのRakuten Linkで発信すると非通知になってしまう設定があります。
iPhoneの設定で「モバイルデータ通信」を楽天モバイルに選択していないと非通知での発信になります。
非通知にしない方法は、モバイルデータ通信を楽天モバイルに選択することです。
ただ、私のように楽天モバイルをサブとして利用している方は、設定をそのままにしておくと楽天モバイルの方でパケットが消費されていくので注意して下さい。
対策としては、楽天リンクで通話前と通話後に、手動で切り替えることです。
面倒ですが、毎回やるようにしています。
また、楽天モバイルの楽天リンクは、カウントフリーなのでパケットを気にする必要がありません。
eSIMの契約が必須になる!
Androidであれば、物理SIMが2つあったりするのですが、iPhoneには、SIMスロット(simを入れるトレー)が1つしかありません。
なので、「1つを物理SIM+もう1つをeSIM」or「2つのeSIM」でデュアルSIMができます。
ただ、eSIM2枚に対応しているiPhoneは最新機種になります。
自分が使っているiPhoneがeSIMに対応しているかを確認しておきましょう。
iPhoneデュアルSIMのタイプはどれ?4つを確認!
最後にスマートフォンのデュアルSIM対応のタイプ4つをまとめておきましょう。
割とストレートなネーミングの頭文字を取って呼ばれることが多いです。ですので略す前の単語を見るとその意味がだいたい分ります。
機能の低い順に順番に確認していきます。
DSSS
まず一番低機能でシンプルなものから。
「DSSS」と呼ばれるもので、こちらは「Dual SIM Single Stanby」の略。もうこの単語を見ただけでだいたい意味がおわかりになると思いますが、2つのSIMを内蔵出来ますが一度に使える回線は1本だけのパターンです。
サブ回線を使うときにはユーザーが「手動」で切り替えないといけない機種ですね。
2つの電話番号を1台のスマートフォンで使う場合にはちょっと面倒な運用になります。ですので、「サブ回線はデータ通信のみ」と言った利用方法以外にはオススメしにくいタイプです。
DSDS
次が「DSDS」と呼ばれるタイプで、こちらは「Dual SIM Dual Stanby」。二つのSIMに紐付く回線の両方の同時待ち受けが可能な機能を持つものです。
iPhoneはこのタイプにも分類されます。2つの回線の両方とも4G以降に対応可能ですので、次に説明するDSDVでもあります。
2つの電話番号の同時運用にとても便利なタイプですね。このタイプでないと事実上1台のスマホで2つの番号の運用は無理、といいますかあまり意味がないでしょう。
データ通信中に他方の回線で電話の着信は受けられますが、「通話を開始するとデータ通信は止まります」。
DSDV
次が「DSDV」。厳密にはこちらはDSDSタイプの集合の中に含まれるもので、少し高機能なものを差別化するための用語だと思います。略す前の単語は「Dual SIM Dual VoLTE」。意味的にはスマホで扱える2本の回線ともLTE、つまり4G回線に対応可能というものになります。
DSDVと対比する意味でDSDSを、「サブ回線は4G未対応」という意味で使うケースもあるようです(DSDSは4G+3G、DSDVは4G+4G)。ちょっと注意が必要なケースもあるかもしれません。
著者個人の想像ですが、4G回線への移行期に最初に4G+4Gのデュアルスタンバイを実現した端末が商業的に差別化する意味で作った言葉がDSDVなのかなぁ、と。現在は4G対応がすべてのスマホの基本になりましたので、逆にこの分類を使う意味が薄れているのかもしれませんね。
ちなみに「VoLTE」とは「Voice over LTE(Long Term Evolution)」の略で、音声通話をデジタルデータ化して4G回線以降のデータ通信ネットワークに乗せて流す方式です。3Gまでの通話の仕組みとは別物で、高音質でネットワーク利用効率が高い仕組みです。
DSDA
最後に「DSDA」ですが、これが現時点のデュアルSIMの仕組みで最も機能が高いものになります。「Sual SIM Dual Active」の略でこちらも名前の通り、2回線同時の待ち受けだけでなく、「2回線完全同時利用」が可能な仕組みのことを指します。
一方の回線で通話中にサブ回線でのデータ通信が出来るだけでなく、使って意味があるかどうかは別として論理的には2つの電話番号での同時通話も可能になるはずです。
ただこの仕組みを実現するためには4G回線や5G回線のデータをやりとりするための仕組みが2セット必要になりますので、専用のチップが必要になったりします。このフィーチャーを採用すると、高機能ですが高価な端末になるはずです。
iPhoneでデュアルSIMの同時待ち受けはできる? 記事まとめ!
iPhone XR、iPhone XS以降のiPhoneでは、デュアルSIMの運用ができます。
そして、iPhoneの同時待受は可能です。
デュアルSIMが初めての方は、ハードルが高く感じますが、実際にやってみると簡単ですよ。