楽天モバイルとmineoを併用するメリットは?
携帯電話回線を複数契約して、例えば2回線持ちしておくと色々なメリットが生まれることがあります。
今は特色あるプラン内容を持つサービスも増えましたので、割安かつ便利に利用する方法を探るなど使いこなしの楽しみも増えたかもしれませんね。
今回はそんな複数回線持ちのなかでも、楽天モバイルとmineoを併用するときの使いこなし方の一例などをまとめます。
基本目指すのは2プランの「いいとこ取り」です。
mineoは「パケット放題Plus」などで安価なデータ使い放題
まずはmineoのサービスの特徴から再確認しておきましょう。
https://mineo.jp/
mineoはいわゆる格安SIMサービス、MVNOのブランドの1つで特徴あるサービス内容から根強いファンを抱えるブランドです。au、NTTドコモ、ソフトバンクの3大キャリアの回線すべてに対応可能なプランを持つサービスでもあります。
mineoのプラン、オプションの特徴の1つは最大通信速度が比較的低速に抑えられる代わりに通信データ量の上限がない、いわゆる使い放題サービスが準備されていることです。
安価に使い放題プランが利用出来る「マイそく」、一般的な通信データ量の上限があるプランに通信速度を抑えればパケット消費が行なわれなくなる「パケット放題Plus」オプションを安価に追加可能なシステムが準備されています。
実効通信速度の向上にひたすらフォーカスし続けてきた感のある携帯電話回線の中で、ちょっと性格の異なるサービスも提供してくれているのがmineoです。
詳細:mineoマイそく
楽天モバイルはRakuten Link経由なら基本通話し放題
楽天モバイルはMVNOではなく自社でモバイルネットワークを構築した第4の携帯電話キャリアとして運営しつつ、格安SIMに迫るコストの低さを目指しているサービスです。
自社ネットワーク経由の通信ならば、低いコストで通信データ量無制限の利用が出来るサービスはとても魅力的です。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/
通信データ量無制限が特に大きな注目を集める楽天モバイルですが、恐らくアプリ通話に相当すると思われる「Rakuten Link」を経由する通話ならば「通話し放題」になるのも、もっと注目されても良い楽天モバイルの強みになると思います。
さすがにゼロ円スタートの料金プランは終了して通信データ量がゼロでも毎月の請求が発生するようにはなりましたが、それでも使っているデータ量にかかわらず利用料金の安さは未だに特筆できるレベルにあります。
今後の独自ネットワークの拡充にも期待したいところです。
mineoと楽天モバイルのおいしいところの両取りを目指すべし!
楽天モバイルはデータ量使い放題のプラン内容からそれ単独でもコストを抑えたモバイルネットワーク経由の通信が気楽に出来そうに思えます。
ですが現時点ではまだまだ実際の通信上の制約が残っているのが実情です。
落とし穴になり得るのは使い放題の通信は「楽天のネットワーク経由の通信に限られる」こと。楽天のネットワークの整備が行き届いていない地域で、他社ネットワークへのローミングが行なわれると通信データ量にはそこまで高くない制限が発生してしまいます。
また、楽天のネットワークのエリア内でも頑丈な建物内では受信状態が良くない場所もまだ残っていて、楽天モバイルの回線単独でのやりくりには少々不安が残るケースもあります。
これは楽天モバイルがプラチナバンドと呼ばれる電波の利用権を持っていないことや、建物内をカバーするフェムトセルなどの準備が間に合っていない影響だと思います。
もう1回線何らかの携帯電話回線を持つことで、このような楽天のモバイルネットワークの弱点をもう一回線とで補い合う使いこなしも可能になるわけです。
mineoとの2回線持ちならば、次のような使い分けのパターンが考えられます。
基本的にmineo側はパケット放題Plusなどの速度規制つきデータ使い放題サービスを利用することが前提になります。
1. 通常のデータ通信はmineoのパケット放題Plusなどで行い高速通信は楽天で
まず1パターン目。
mineo側をメイン回線、楽天モバイル側をサブのレスキュー用回線的に使い分けるやり方になるでしょうか。
普段のネット利用ではmineoのパケット放題Plusなどを利用して、通信データ量を気にせず気楽なネット利用を行ないます。
https://mineo.jp/service/data/packet-free/
そして高速なデータ通信が必要なシーンでは楽天モバイル側の回線に切り替えて、楽天の高速通信と定額で通信データ量無制限の特性を活かすやり方ですね。
mineoのパケット放題Plusは低速モードに当たる通信し放題モードの通信速度が1.5Mbpsあります。
ここまで速度が出ればニュースサイトやLINEなどの文字中心のサービスはかなり快適に利用出来ます。
音楽のストリーミングも問題なし。ネット動画もSD解像度ならば問題なく視聴可能なはずです。
通話が少なくデータ通信メイン、時々大量データをやりとりすることもある、というユーザのタイプにはマッチしやすい使い分けです。
2. 通話はRakuten Link、データ通信はmineoで
2パターン目。
続いてある程度携帯電話で音声通話をするユーザーで、かつ、大量データのやりとりはあまり行なわないユーザーにマッチしそうな使い方です。
楽天モバイルは独自のコミュニケーションアプリであるRakuten Link経由での通話には料金がかかりません。これを利用して、最低料金での「通話し放題回線」として楽天モバイル側を利用するパターンです。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/service/rakuten-link/?l-id=top_button_service_rakuten-link
データ通信はmineoのパケット放題Plusを使って賄い切れれば、2回線持ちで通話し放題、データ通信の方も使い放題を両立しつつ、月々の利用料金を大幅に抑えることが出来るようになります。
高速で大量データのやりとりを行なうタイミングが少しだけあるならばmineoの回線は「マイそく」を使って、高速通信を行なうときだけ高速通信オプションを買う手もありますね。
逆に通信データ量がかさむ&回数が多い月には楽天モバイル側をフル活用する方がトータルコストを抑えられるかもしれません。
DSDS端末ならmineoと楽天モバイルを1台で
DSDS(Dual SIM Dual Stanby)端末を使えばスマホ1台で2回線の同時待ち受けも可能です。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/product/smartphone/reno7-a/?l-id=product_top_reno7-a
データ通信をどちらの回線で行なうか、発信をどうするかの使いこなしは必要ですが、2回線の併用をかなり気楽に行えるようになります。
複数の携帯電話回線の併用を検討しているユーザーはDSDS対応機種への変更も考慮しましょう。
複数回線持ちで非常時のロバスト性アップも
楽天モバイルとmineoの2つのプランを契約して利用しておくと、災害時などの非常時の連絡手段の多重化が出来るようになります。万が一の際の緊急連絡手段としてより有効性を増す形ですね。
楽天モバイルの自社ネットワークはまだまだ成長過程でこの観点では3大キャリアには劣ります。ですが、別系統のネットワークを持っていることに変わりはなく、大手キャリア1本のみの回線よりはいざというときの安心感が高まります。