ソフトバンク回線でデュアルSIMの組み合わせ最強パターン8つを紹介!
注目を集めるデュアルSIM
スマートフォンからのネット活用または、スマートフォン経由で携帯電話回線をフル活用するユーザーの中でしばらく前から注目度が高まってきている考え方がいくつかあります。その中の一つが「デュアルSIM」。またはデュアルSIM運用でしょうか。
使い込んでいくに従って、1本の携帯電話回線だけではそれぞれのユーザーの利用方法には不足するケースも出てくるようです。その穴を埋める方法としてデュアルSIM運用=2つの携帯電話回線の併用を行うユーザーが増えているのです。
多くのユーザーは今の携帯電話回線の機能やパフォーマンスならば1本の回線だけでほとんどのニーズを満たせるはずです。が、それだけでは完璧ではないのもまた事実で、その不完全な部分が普段使いの上でのネックになってしまうユーザーもいるということですね。
2本の回線を持つだけだったら2台のスマホで賄うことも出来ますが、いつも持ち歩く荷物が増えるのはやっぱり面倒なものです。そのために今のスマホの新機種のほとんどは2つのSIMを内蔵して2回線を同時に扱えるようになりました。
この記事では主に1台のスマホで2つの回線を同時に扱う形のデュアルSIM運用にまつわる様々な情報をまとめていきます。
デュアルSIM運用を行なう時の目的のバリエーションや、そのメリットとデメリット、代表的な目的ごとにおすすめのプランの組み合わせを提案します。また、デュアルSIM運用を行なう時にピッタリなスマホもいくつか取り上げてご紹介します。
デュアルSIM運用の選び方!その考え方の例
デュアルSIM運用、複数の回線を同時に利用することで実現出来る機能がいくつかあります。これにより回線1本だけでは満たせない目的をカバーすることが可能になります。
恐らくデュアルSIMを検討するユーザーのほとんどは明確な目的があって2回線目も契約するのだと思います。それでも部分的にデュアルSIMで出来ることが見通せていないポイントもあるかもしれません。
この節ではデュアルSIM運用を行うことで満たすことが出来る目的、デュアルSIMならではの機能などをまずはクリアにします。
バックアップ回線目的
携帯電話回線のサービスが提供され当たり前に存在すべきインフラとして定着してからかなりの時間が経ちますが、未だに重大なトラブルが発生するケースはあります。急速に発展し続ける技術面などに運用側が追いつけないところがあるのか、ここ数年は大手携帯電話キャリアの大きなトラブルの頻度は逆に上がっているようにも見えます。
また、災害時に携帯基地局が死ぬと当然のことながら携帯電話はネットなどと接続出来なくなります。
大規模災害時には一部のキャリアの基地局だけ生き残るようなケースは少ないとは思いますが、キャリア側のトラブルに関しては別キャリアの回線も一緒に持っておくことでネットに接続出来なくなるリスクが回避出来る可能性が高まります。
このようなトラブル時などのバックアップ手段を持っておくためのデュアルSIM運用というのが、この方法を取る大きな目的の一つになります。
通信データ量確保目的
今は大手キャリアがすべてかなりリーズナブルな価格で通信データ量使い放題のプランを提供してくれるようになりましたので、従来よりはこの目的に対するニーズは下がってきているかもしれませんね。
それでもまだ料金を抑えつつ十分な通信データ量を確保する使いこなし方法は存在しています。
そこまで大量のデータは使わないユーザーでも、ネットサービスの使い方をしっかり把握すれば利用料金の圧縮を図れる可能性もあります。使いこなしの胆となるポイントは、実は「本当の高速通信を必要とするネットサービスは少ない」と言う点でしょう。
例えばネット動画視聴はトータルではものすごいデータ量食い虫の利用方法ですが、瞬間瞬間の実通信速度はさほどでもなかったりします。標準画質・低画質モードなら1Mbps程度のビットレートです。
通話を安く行うため
スマホユーザーのニーズがネット利用に大きくシフトしていることもあってか、大手キャリアの通話オプションは値上がりの方向です。特に通話し放題オプションは結構なお値段になりました。
https://www.softbank.jp/mobile/price_plan/
これを商機と考えているのか、この部分にフォーカスを絞ったようなお得なオプションを提供する会社も生まれています。上手な使い分けにより優れた使い勝手とリーズナブルな利用料金の両立が出来ます。
複数の電話番号を持つため
基本的に携帯電話回線を契約すると電話番号と通話権がついてきます。特に大手キャリアのプランは基本通話プランになっています。つまり、デュアルSIM運用するということイコール「デュアル電話番号運用」でもある、と言うことですね。
2つの電話番号を同時に保持して両方を維持するためにデュアルSIMを使う、という使い方もありな訳です。
1回線で複数の番号を持つオプションもありますが、一般に2回線持ちの方が制約は少なくなります。
ソフトバンク回線でデュアルSIMを使うメリット
ソフトバンク回線をメイン回線としてデュアルSIM運用を行うメリットは、1回線だけの契約では満たすことが出来ないニーズを補完可能なこと、一言でまとめるならばそういうことになると思います。
より具体的には、前の節まででまとめたような観点をクリアすることも可能になる、とも言えますね。
デュアルSIM運用を行うと通常は利用料金が高くなるものですが、普段のネットサービスの利用方法をしっかりと把握した上で組み合わせるプランを工夫することにより、逆に利用料金を抑えられる可能性もあります。
いずれにしても使い方を誤らなければスマートフォンを使う時などのユーザー体験のレベルをよりアップグレード出来ます。
ソフトバンク回線でデュアルSIMを使うデメリット
前の節でもちょと触れましたが、デュアルSIM運用を行うことのデメリットで一番大きなものは、やはり利用料金の絶対値がどうしても高くなりがちなことでしょう。2回線を維持するのですから当然と言えば当然のことではあるのですが。
携帯電話回線契約はずっと使い続けるものですから、1月あたりの差額は大きくはなくてもトータルでの負担増は思いの外大きくなるものです。
また、デュアルSIMの運用は全部をフルオートで行えるわけではありません。最近のスマホ/OSでは条件によっては2つの回線の自動切り替えが部分的に行える機種も出てきていますが、すべての利用パターンをカバー出来るわけではありません。どうしても利用時の手間は増えますね。
SoftBank×おすすめデュアルSIM組み合わせ例
ではソフトバンクのプランと2回線目の組み合わせのモデルパターンを順番にまとめていきます。
メリハリ無制限+との組み合わせ
メリハリ無制限+のような通信データ量が無制限となるプランでは、通信データ量はメイン回線1本に任せてしまって大丈夫です。容量をサブ回線で補う意味がほぼありません。
https://www.softbank.jp/mobile/price_plan/data/merihari-unlimited-plus/
ですので組み合わせを考えるときにサブ回線側で補う機能面は以下の2つになるでしょう。
バックアップ回線/複数電話番号維持目的
バックアップ回線目的ということならサブ回線として選ぶプランはドコモ回線、au回線、楽天モバイル回線のものになります。また、サブ回線側を格安SIMのデータ専用プランにしない限り自動的に2つの電話番号を持つという目的もクリア出来ます。
こんなパターンでおすすめ出来るプランは以下の2つです。
いずれも回線維持のための最低価格がとても安い上に、オプションを追加することでいつでもバックアップ用のネット接続回線に変身します。
通話を安く行うため
ソフトバンクの携帯電話プランの通話オプションもやや高めの設定です。5分かけ放題が880円、通話し放題が1,980円です。このためこれらオプションが安いプランを使うことで通話料金の圧縮が図れます。
おすすめプランは以下のものです。
・mineo マイそくスーパーライトプラン+通話オプション
・日本通信SIM 合理的みんなのプラン
mineoは通話オプションが安く、日本通信SIMの上記のプランには今では珍しくなった「無料通話権」が70分ついているほか、5分かけ放題も内蔵しています。
ミニフィットプラン+との組み合わせ
ソフトバンクブランドの小容量プランはauブランドのそれと同様に現時点では立ち位置が微妙な、少々浮いたポジションになってしまっています。正直に書きますと、データ量辺りの単価では価格面の競争力がほぼありません。
https://www.softbank.jp/mobile/price_plan/data/minifit-plan-plus/
ソフトバンクとauではこのポジションの料金プランはサブブランドであるY!mobile、UQモバイルに任せているイメージです。このため既存ユーザーの受け皿的なものとしてソフトバンク側にこのタイプのプランは必要だけれども、ドコモのirumoのような値頃感のある価格付けも難しくなっているようです。
こういった観点からも、ミニフィットプラン+ユーザーはネットとの付き合い方によっては、よりコスパが良くなる可能性がある新プランへの乗り換えも検討してもいいかもしれませんね。
また、ミニフィットプラン+でデュアルSIM運用を考える場合には、メイン回線側は月々の通信データ量が1GBに収められるぐらいの運用で考えた方がいいでしょう。
バックアップ回線/複数電話番号維持目的
メイン回線にミニフィットプラン+を使うと言うことはトータルの料金を低く抑えたいと考えるユーザー層で、通信データ量をあまり必要としていないタイプだと考えられます。このためサブ回線側も料金を抑えたプランがフィットしやすいでしょう。
次の2つのプランがおすすめです。
どちらも維持費をかなり抑えられるプランですし、これらを選べば自動的に電話番号2つ持ちにもなります。
通信データ量確保目的
メイン回線側が小容量プランのまま通信データ量を求めるというのもちょっと微妙な感じがしないでもありませんが、追加の通信データ量をリーズナブルな価格で利用出来るプランが良いでしょう。
通話が不要ならイオンモバイルのデータプランはかなりの高コスパです。回線もドコモ回線でバックアップ回線としても役立ちます。
また、高速通信が必要ない利用の仕方であれば、サブ回線にはmineoのマイそくを選ぶ手もあります。
より本格的にスマートフォンを出先で利用する必要がある場合には、メイン回線のミニフィットプラン+を例えばLINEMOスマホプランなどに乗り換える検討をした方がいいでしょう。
通話を安く行うため
通話を多用するユーザーがその料金を抑えたい場合には、通話オプションが安いプランを選ぶ手があります。おすすめプランは次の2つです。
・mineo マイそくスーパーライトプラン+通話オプション
・日本通信SIM 合理的みんなのプラン
LINEMOスマホプランとの組み合わせ
今の時点ではLINEMOのようなサービスがスマホ向けの携帯電話回線プランとしてスタンダードな中身になった感触があります。
以下はLINEMOスマホプランをメインとしてデュアルSIM運用を行なう時のおすすめパターンです。
https://www.linemo.jp/plan/index_b2.html
バックアップ回線/複数電話番号維持目的
バックアップ回線目的と言うことならば選ぶべきは他キャリアの回線です。付属する通信データ量はLINEMOスマホプラン側のデータの消費量を見て判断してください。
取りあえずのおすすめはこちら。
どちらも通信データ量に関しては柔軟な対応が取れるのが特徴です。mineoのマイそくスタンダードプランを併用すると、LINEMO側の高速通信が出来る通信データ量を本当に必要な時向けにキープしておくような運用が出来ます。
通信データ量確保目的
LINEMOにはahamo大盛りのようなより大容量のプランが準備されていませんので、サブ回線側で足りない通信データ量を補完する考え方はしっかりと意味のある使い分けになりますね。
・mineo マイそくスタンダードプラン
・イオンモバイルのデータプラン
ただ、本当に大容量が必要なのでしたらメイン回線を使い放題のプランに切り替えた方がコスト面で有利になる可能性が高まります。
通話を安く行うため
大手キャリア3社は通話オプションの価格も横並びになってやや高めの設定になりました。いずれも5分間かけ放題が880円、通話し放題が1,980円です。この系統のオプションが安めに設定されているプランを使って補完を狙いましょう。
・mineo マイそくスーパーライトプラン+通話オプション
・日本通信SIM 合理的みんなのプラン
デュアルSIM運用におすすめな端末
デュアルSIMで運用を行うためにはスマートフォン側の対応も必要になります。端末が2つのSIMを内蔵出来て同時に運用出来るスペックを持っていなければならないのは当然のことですが、回線の選び方によっては他にも気をつけないといけないポイントもあります。
DSDS対応端末
デュアルSIM運用を行うにはこの機能がないとはじまらない、ぐらいのスペックがこちら。スマホ本体の「DSDS」対応です。
DSDSは「Dual SIM Dual Stanby」の略でSIMを2セット内蔵出来るだけではなく、それぞれのSIMに紐付く携帯電話回線への着信の同時待ち受けが可能なことを意味しています。
特に両方の回線で通話権を持っていて2つの電話番号を両方活用したいときには、DSDS対応は必須の機能だと考えた方がいいでしょう。
ただまあ、新しい機種ではDSDS対応がごく普通のフィーチャーになりつつはあります。
SIMの対応に関しては機種により物理的なSIMカードスロットは1つだけでもう一つはeSIM対応というスペックも増えてきました。サブ回線契約・開通時にはちょっと注意をしておきましょう。
グローバル端末
デュアルSIM運用を行なう時にメイン回線とサブ回線を別のキャリアとする場合には、選ぶスマートフォン本体が少しだけ限定されます。SIMロックを解除してあるだけではダメなケースもあり、真の意味でのSIMロックフリー端末と言いますか「グローバルモデル」の端末が必要になります。
グローバルモデルとは簡単に言えばスマホメーカーが直接販売を行っているモデルで、携帯電話キャリアが売っている端末とは厳密には別のモデルになります。同じ機種でもメーカー直販モデルとキャリア端末とでは少しスペックが違うのです。
キャリア端末の多くは接続出来る電波帯(バンド)がそのキャリアの持っているバンドに最適化されています。このため、例えばau端末はソフトバンクのバンドの一部しか使えず、接続が不安定だったりエリアが不十分だったり、通信速度が思うように上がらないなどの不具合が出ることがあります。
複数のキャリアの回線を併用したいときには、スマホメーカー直販サイトから購入するかAmazonなどのECサイトに出回っているモデルを購入するといいでしょう。中古端末を買うときにもどこのモデルかをしっかり確認してください。
では以下にこのジャンルのおすすめスマホ3機種をピックアップしてご紹介します。
ハイエンド級:Google Pixel 8
AndroidOSをリリースするGoogleが開発した、ある意味Androidスマホの「本舗」的なポジションの端末になるでしょうか。Androidに実装される新機能を真っ先に体験出来るシリーズでもあります。
https://store.google.com/jp/product/pixel_8?hl=ja
SIMはnanoSIMとeSIMによるデュアル対応です。
ミドルクラス:AQUOS sense8
今後ミドルクラススマホのスタンダードになると思われるSoC、Snapdragon 6 Gen1をいち早く採用したミドルレンジ機です。前世代のSnapdragon 695などから順当な性能アップが図られています。
そして信頼のシャープ製。
https://jp.sharp/products/aquos-sense8/
SIMはnanoSIMの物理カードとeSIM対応です。
エントリー級:Redmi 12 5G
この機種もSnapdragonシリーズの新SoCを採用しています。エントリークラスのSnapdragon 4 Gen2を搭載します。エントリークラスラインではありますが世代を重ねるに従って順当に性能が上がっているので、数世代前のミドルクラスに迫る性能を発揮してくれるでしょう。
海外メーカーの手になる製品ながらおサイフケータイにも対応しています。
https://www.mi.com/jp/product/redmi-12-5g/
SIMはこの機種もnanoSIMの物理スロットとeSIMによる対応です。
ソフトバンク扱い
ソフトバンクモデルのスマートフォンは基本的にはソフトバンクのバンドに最適化されていると考えいただく方が安全でしょう。
ですのでこれらの機種を使ってデュアルSIM運用をする場合には、サブ回線側もソフトバンク系の回線を利用することになります。ソフトバンク、LINEMO、Y!mobile、格安SIMサービスではソフトバンク回線を使用するプランがマッチします。
このためソフトバンク端末でのデュアルSIM運用では「バックアップ回線」の意味はほぼなくなり、その他の便利性追求のためのサブ回線になります。
iPhone SE(第三世代)
初期のiPhone良さでもあるコンパクトさとホームボタンを受け継ぐ最新の端末がiPhone SEシリーズです。各キャリアのベストセラーとなっていますが、ソフトバンクからも最新の第三世代機が購入出来ます。
https://www.softbank.jp/iphone/iphone-se-3rd/
SoCなどはかなり新しい世代のものが使われていますので、性能面も一切問題がありません。もちろん5G通信にも対応します。ナンバーが振られたiPhoneのメイン機種は価格が非常に高価になりましたので、価格面でも貴重な存在です。
SIMはnanoSIMスロットとeSIMによるデュアル対応です。
AQUOS wish3
AQUOSシリーズのエントリー端末の最新版です。この機種はシャープ製端末としてはちょっと珍しい、クアルコム以外のSoCを採用した端末です。性能的にはSnapdragonの4シリーズと同レベル。エントリークラスのものです。
シャープ製端末ながらお手頃価格が実現されているのが嬉しいところですね。
https://www.softbank.jp/mobile/products/smartphone/aquos-wish3/
デュアルSIMの対応はnanoSIM+eSIMという、最新端末で最も一般的になったパターンです。