このページでは、UQモバイル・au・povoの違いを比較しています。
UQモバイル・au・povoの違いを知りたい方は参考にしてみて下さい。
auブランドの一体化!
今のauの公式サイトトップページを見ていただくと分ると思いますが、現在はauの他にUQモバイル、povoがauの「ブランド」として完全に一体化している様子がうかがえると思います。
povoのほうはauの低料金プランとして生まれた関係もあってすぐにイメージしやすいと思いますが、UQモバイルも同じレベルでの扱いになっていることが今のこのブランドのポジションを如実に表していると思います。
ですので、この3つのブランドの詳細をまとめて比較していきます。
現在のauのプラン
まずはauのプランから。
現在のauのプランは基本以下の二つです。
- 使い放題MAX 5G/4G
- ピタットプラン 5G/4G
大本のプランのバリエーションという点ではかなり整理が進みました。
使い放題MAX 5G/4G
auのプラン一つ目、若干条件はつくものの月々の通信データ量が無制限となる「使い放題MAX 5G/4G」です。
基本通信データ量は使い放題となりますが、以下の条件に一致するときには速度規制がかかります。
- テザリング、データシェアの容量が60GBを超えたときに128kbps規制
- au側の回線の混雑なども加味した上で、通信データ量が一時的に大幅に増大した場合に規制
後者は、規制がかかった状態の通信速度が明記されていません。通信速度の目安として「HD動画視聴に支障のない程度」の規制との記載は一応挙げられています。また、4G回線での接続よりも5G回線での接続の方が規制は緩そうな表記になっています。が、具体的な数値はありませんし、運用していく中で変わっていく可能性もあるでしょう。
こちらのプランの月々の利用料金は税込み7,238円。
最大の割引を適用した金額の方が大きく表示されるケースもありますが、契約前にはベースの価格をきちんと把握しておく方が良いでしょう。
ここにいくつかの割引が適用されることで「最大」2,310円の割引を受けられる可能性があります。こちらの割引の条件と金額は次の通り。
- 家族割プラス:3人以上/毎月1,100円割引(2人/毎月550円割引)
- auスマートバリュー:毎月1,100円割引
- au Payカードお支払い割:毎月110円割引
auスマートバリューはauの携帯電話回線の他に、いくつかのKDDI系列の各種サービスを併用しているユーザーが受けられる割引サービスです。例えば固定の光回線、auひかりを利用しているユーザーなどが対象になります。
また、このプランではある月の利用データ量が3GB以下だった場合には、利用料金は自動的に1,650円割り引かれます。月々利用するデータ量にムラがあるユーザーには嬉しいフィーチャーですね。
使い放題MAXプラン自体はシンプルな内容ですが、割引オプションの条件がやや複雑でこの辺りがこのプランを分りにくくしている感はあります。
派生プラン
使い放題MAXプランには派生プランがあります。ネットのエンタメ系サービスの利用権とのバンドルを行なったものです。ネット動画やストリーミングの音楽配信サービスを楽しんでいるユーザーには嬉しい内容となるかもしれません。
派生プランのバリエーションは以下の5つ。
- 使い放題MAX 5G with Amazonプライム
- 使い放題MAX 5G/4G DAZNパック
- 使い放題MAX 5G/4G Netflixパック
- 使い放題MAX 5G/4G テレビパック
- 使い放題MAX 5G ALL STARパック
それぞれの料金とサービス内容は次の通りです。
プラン | 利用料金 | 色付属サービス | テザリング容量 |
---|---|---|---|
使い放題MAX 5G with Amazonプライム | 8,008円 | Amazonプライム、TELASA | 60GB |
使い放題MAX 5G/4G DAZNパック | 8,338円 | DAZN | 60GB |
使い放題MAX 5G/4G Netflixパック | 8,338円 | Netflix、TELASA、Amaznプライム | 60GB |
使い放題MAX 5G/4G テレビパック | 9,108円 | TELASA、Paravi、FOD | 70GB |
使い放題MAX 5G ALL STARパック | 9,988円 | Netflix、Apple Music、YouTube Premium、TELASA、DAZN、GEFORCE NOW、Amazonプライム | 80GB |
プランのサービス内容がマッチするユーザには個別に契約するよりもかなりお得なサービスになるはずです。
ただ、この派生プランがあることでさらに使い放題MAXプランの中身がより複雑に見えてしまうのも事実かもしれません。特に末尾が「5G」になっているプランと「5G/4G」になっているプランでは、実際に契約条件が若干ではありますが異なっていることも複雑化の要因になっているかも..。
表記通りではあるのですが、5G表記のプランは5G対応スマホでしか契約出来ません。まあ、今後発売されるスマートフォンはいずれも5G対応の製品だけでしょうから、どの機種を選んでもまず大丈夫のはずですが。
とはいえ、それぞれの付加サービスを多用する・既によく使っているユーザーなら、一緒にこのプランで契約してしまう方が絶対にお得です。
ピタットプラン
auのピタットプランはいわゆる段階制料金プランです。月々の利用データ量に合わせて支払金額が変化するものです。
ピタットプランの場合には、使用データ量の分かれ目が1GB、4GBにあるちょっと変わったパターン。1GB以下の使用量ならば税込み2,178円、1GB~4GBの場合には3,278円、4GBを超える場合には4,928円です。
また利用データ量の上限は設定されており、ある月の利用データ量が7GBを超えると通信速度の規制がかかり最大通信速度が128kbpsに抑えられます。(追加料金を支払うことで制限解除は可能)
スマートバリューの対象になる場合には、月々の利用料金が550円割引になります。
povoのプラン
ブランドの扱いとしてはauやUQモバイルと同レベルの別ブランドのポジショニングになっているのが、auの低価格プランであるpovoです。ドコモのahamoやソフトバンクのLINEMOと同じようなポジショニングですね。
ただ、povoは他社の割安なプランとは性格がかなり異なり、サービス内容を徹底的にカスタマイズ可能な形に分解してきました。
基本料金はゼロ円として、必要な機能をその時々「トッピング」として追加していくことでユーザーそれぞれにマッチするプランを「イージーオーダー」出来るようなイメージになるでしょうか。
通信データに関するトッピングは以下の通り。
- データ1GB 390円/月
- データ3GB 990円/月
- データ20GB 2700円/月
- データ60GB 6,490円/月
- データ150GB 12,960円/月
- データ24時間使い放題 330円/回
データ容量のバリエーション展開の雰囲気はむしろ格安SIMに近い内容です。データ量単価もリーズナブル。
次に通話に関するトッピングは2つ。
- 5分間かけ放題 550円/月
- 通話し放題 1,650/月
となっています。
また、窓口等でのメーカーサポートは有料になっていて、こちらもトッピングの一つとして準備されているのも特徴の一つかもしれません。
スマホ故障サポート 830円/月
トッピングの付け方次第でメイン回線としてもサブ回線用としてもピッタリマッチしそうなユニークなプランです。
UQモバイルのプラン
UQモバイルで現在利用可能なプランはくりこしプランのみになっています。月々の通信データ量の違いでS,M,Lの3つのバリエーションがあります。データ量使い放題のプランは新たに契約出来ません。
現在つ変えるプランの内容を詳しく確認してみましょう。
くりこしプラン
現在のUQモバイルのくりこしプランは5G通信対応のサービスになっていて、月々の通信データ量の違いで3つのバリエーション展開が行なわれています。
- くりこしプランS +5G 3GB 1,628円/月
- くりこしプランM +5G 15GB 2,728円/月
- くりこしプランL +5G 25GB 3,828円/月
povoのブランドが出来てデータ量などのトッピングのバリエーション展開の幅を増やした関係からか、UQモバイルのプランの方がどちらかというと「格安SIM色が薄れた」内容になっている感もありますね。
単純に基本的なプランのスペックだけで見てみると、povoと比較して特別に割安な料金が付けられているわけではないことは見えるのではないかと思います。また、現在UQモバイルにはデータ量使い放題のプランがないのもちょっと面白いところかもしれません。
これもauとの一体化が進んで、auの使い放題MAXなどとの兼ね合いから調整が入ったのかもしれません。
UQモバイルでもKDDI系の各種サービスを利用しているユーザーが割引を受けられる「自宅セット割」が使えます。くりこしプランS,Mの場合には月々638円、Lならば858円の割引が受けられます。
高速通信の通信データ量だけで見るとau側のプランとのコスパ面での差が見えにくいUQモバイルですが、「節約モード」=低速モード時の通信速度の面では大きなアドバンテージがあります。
くりこしプランMとLでは低速モードでも最大1Mbpsで通信が行えますので、高速通信をOFFにしても一定レベルの使い勝手が確保できるのです。くりこしプランSでは300kbpsになりますが、それでもauやpovoの128kbpsと比較すると実用性にはかなりの違いが出ます。
さらにプランの名前の通り、使い切れなかったデータ量は次の月に繰り越すことができ、無駄のない利用が出来るのも大きなメリットになる可能性があります。
auのメリット/デメリット
auのプランのメリットとデメリットをザックリまとめます。
メリット
1. フルサービスに近い多機能
2. 使い放題プランが選べる
デメリット
1. 割高に感じられる料金設定
2. やや分りにくいプラン内容と結構複雑な割引条件
povoのメリットデメリット
povoのメリットとデメリットを簡単にまとめるとこんな感じになると思います。
メリット
1. ユーザーそれぞれに合ったプランをイージーオーダーできる
2. 高コスパ
デメリット
1. 新規契約だとキャリアメールを持てない
UQモバイルのメリット/デメリット
最後にUQモバイルについてもメリットとデメリットを一通りまとめます。
メリット
1. auのプランよりは割安で格安SIMに近い価格設定
2. サブブランドという位置づけながら高い実効通信速度
3. 低速モードの通信速度の高さで表示容量以上の使い出
デメリット
1. 新規契約だとau系のキャリアメールと言われるサービスは使えない
2. 容量当りの単価ではpovoとの差別化が出来なくなった
UQモバイル・au・povoのどれにすべき!?
au系の携帯電話回線サービスはpovo2.0が追加になり、auの従来型プランを整理整頓、さらにUQモバイルをau本体により近い位置づけの内容にしたことでサービスの厚みは出ました。
その代わりサービス内容がオーバーラップする部分が増え、逆にどのブランドのどのプランを利用するかの選択が難しくなった感もありますね。かぶるサービスならどれを選んでも使い勝手やコスパの違いはほぼないので、どれをチョイスしても間違いはないはずではあるのですが。
それでも特にUQモバイルにするかpovoを選ぶかでは、結構悩むユーザーが多くなるでしょう。そういうサービス内容、利用料金のポジショニングになっています。
ただ、UQモバイルはauのサブブランドといっても実効通信速度でハンディキャップを持つようなこともなく、回線の品質という点で選択を後悔することは少ないはずです。
ひとつ選択の基準を示すとしたら、毎月の携帯電話の使い方が概ね似通っている場合にはUQモバイルのプランで十分に対応可能。使い方がタイミングによって大きく変わるようなユーザーはpovoで積極的にトッピングの付け外しを行なう方が料金所はおトクになりやすい、というあたりでしょうか。
auのプランを今からチョイスするのでしたら、使い放題プランが主な検討対象になるかもしれませんね。
結局の所は、ユーザーそれぞれがどんな使い方をするか、そこに大きく依存する所になるのだと思います。プラン選択を考える前に、ユーザーそれぞれのスマートフォンの利用実態をよくチェックしておきましょう。
UQモバイル・au・povoの違いを比較してみた! 記事まとめ
今回は、auブランドのUQモバイル・au・povoの比較をしていきました。
比較してみるとサービスの内容が異なっていますよね。
auを選ぶ方は、ストレスなく高品質のサービスを利用したい方にお勧めです。
UQモバイル・povoだと、毎月の料金を抑えたい方にお勧めです。
それぞれ、メリット・デメリットがあるので自分にあうサービスを選ぶといいでしょう。