楽天モバイルの契約開始日(利用開始日)は、基本的にSIMが届いた日です。ただ、MNP転入の場合には、受け付けの方法によって契約開始日が変わってきます。
また、契約開始月の料金はプランによって変わりますが、日割り計算にはなりません。一見、月初めを契約開始日にするとお得に思えますが、乗り換えの場合はそうとも言えません。
契約開始日(利用開始日)はMNPを行うかどうかで変わる
新規契約や、前のキャリアから携帯番号を引き継がない場合、契約開始日はSIMが届いた日になります。MNP転入の場合は、開通受付センターを使うかどうかで契約開始日が変わります。
MNPを行わなければSIMが届いた日
楽天モバイルはネットで申し込みを行ってから、SIMが届くまでにある程度の時間がかかります。もし契約開始日が申込日なら、SIMが届くまでの期間は「使えないのに契約がある」ことになります。
もしそうならば、何らかの事情でSIMの到着が遅れた場合、契約だけが存在している期間も長引いてしまいますが、実際にはそうした心配は無用です。
なぜなら、楽天モバイルの契約開始日は申し込んだ日ではなく、SIMが届いた日になるからです。SIMが届いたあと、APN設定などを行い、通信を開始した日が契約開始日となるのです。
郵便事情などでSIMの到着が遅れても、全く心配はいりません。申し込みからSIM到着までの期間は、契約期間に含まれていないからです。
この場合、申し込みが月末になると、契約開始日が翌月の初めになります。契約開始日が受付日なら前月から料金を払わなければなりませんが、SIM到着を基準にすれば料金は不要になります。
MNP開通受付センターを利用しない場合もSIMが届いた日
契約開始日がSIM到着日になるのは、新規契約の場合や、MNP転入を行わず携帯番号を引き継がない場合です。MNP転入を行う場合は、どのようになるでしょうか。
楽天モバイルへのMNP転入を行う場合、開通受付センターに連絡してSIMの切り替えを行うか、センターを利用しないかで契約開始日が変わってきます。
開通受付センターを利用するかどうかは、申し込みを行う時に決めます。SIMが到着したあと、センターに電話をし、SIMを切り替えてもらう手順になっています。
まず、開通受付センターを利用しないでMNP転入を行う場合は、新規契約やMNP転入を行わない場合と同様、契約開始日はSIMの到着日となります。
この場合は、MNP転入だからといって、規定の手続き以外には大きく変わらないことになります。申し込みからSIM到着までに時間がかかっても、慌てることはありません。
MNP開通受付センターを使うなら受付完了日
では、MNP開通受付センターを使う選択を行った場合には、どのようになるでしょうか。この場合、センターに連絡を行った日、もしくはその翌日が契約開始日となります。
開通受付センターに連絡を行うのは、楽天モバイルからSIMを受け取った後です。つまり、センターを使わない場合よりも、少しだけ契約開始日が遅くなる可能性があるのです。
では、開通受付センターに連絡を行った場合、その日が契約開始日になるか、翌日になるかはどのようにして決まるのでしょうか。これは「受付時間による」ことになります。
楽天モバイルにはドコモ回線のプランと、au回線のプランがあります。ドコモ回線なら、午後8時39分までに受け付けを行えば当日中、それ以降なら翌日の午前9時以降となります。
これに対してauは、午後6時50分までに受け付けを行えば当日中、それ以降なら翌日の午前10時以降となっています。回線によって時間が違うので、注意しておきましょう。
契約開始月の料金はプランによって変わる
では、契約開始月の料金はどのようになっているのでしょうか。これは、スーパーホーダイと組み合わせプランによって、規定が異なっています。
スーパーホーダイならプランSの料金
楽天モバイルのスーパーホーダイプランは、10分以内の電話ならかけ放題、通信容量を使い切っても1Mbpsの速度が確保できるなど、いろいろな意味でお得なプランです。
楽天モバイルに申し込む人のうち、このスーパーホーダイプランが多数を占めているのもうなずけますが、このお得ぶりは料金についても言えることなのです。
なぜなら、スーパーホーダイプランの場合、契約開始月の料金は最もリーズナブルなプランSのものになるためです。最も高いプランLLであっても、契約開始月はプランSの料金です。
プランSを申し込んだ人にとってはあまりお得感がないですが、それ以外のプランに申し込んだ人ならば大幅なお得感が味わえます。
組み合わせプランは丸々1ヶ月分
一方、組み合わせプランですが、こちらは契約開始月の料金は1ヶ月分まるまるです。たとえ月末の1日だけの利用であっても、1ヶ月分を支払わなければならないのです。
はっきり申し上げて、お得感という点ではスーパーホーダイに及びません。申し込みがスーパーホーダイの方が多くなるのも、致し方ないと言ったところです。
ただ、スーパーホーダイで選べるのはドコモ回線のみです。au系からの乗り換えで、au回線を利用したいという人にとっては、組み合わせプラン以外の選択肢はありません。
また、スーパーホーダイは通話SIMのみです。タブレットなどに使うデータ専用SIMについても、組み合わせプラン以外では扱っていないのです。
契約開始日(利用開始日)はどの時期がオススメなの?
では、契約開始日はいつがオススメなのでしょうか。楽天モバイルは利用料金を日割り計算しないため、1ヶ月丸々使える月初めにした方がお得に思えます。
確かに新規契約ならばその通りなのですが、乗り換えの場合はそうとは言い切れません。なぜなら、転出先の料金も日割り計算してくれない可能性があるからです。
一見、月初めの方が良さそうだが…
楽天モバイルの契約開始月の利用料金は、基本料金については1ヶ月分まるまる払わなければなりません。契約開始日が月初めであっても、月末であっても同じです。
月初めならまるまる1ヶ月分使えますし、月末ならば下手すれば1日しか使えません。タイミングが悪いと、たった1日のために1ヶ月分の料金を支払わなければならないのです。
こう考えると、同じ料金を支払うならば、契約開始日を月初めにした方が、料金分をまるまる利用できるので、お得なように見えます。
確かに、新規契約ならば間違いなく月初めを契約開始日にするのがお得です。しかし、大手キャリアなどから乗り換える場合には、必ずしもそうとは言い切れないのです。
大手キャリアから乗り換えるなら月末
なぜなら、乗り換え前のキャリアの料金についても、日割り計算してくれるとは限らないからです。多くの場合、月途中での解約であっても、全額を支払わなければならないのです。
大手キャリアだと、ドコモは契約解除日がいつであっても、基本的に料金については1ヶ月分まるまる支払わなければなりません。日割り計算してくれるわけではないのです。
月初めに楽天モバイルへ切り替えた場合、ドコモの利用期間がわずかであっても、1ヶ月分を支払わなければならなくなります。これは、かなり損だと言っていいでしょう。
大手キャリアの料金設定は、楽天モバイルをはじめとするMVNOと比較すると高いです。また、自前の回線を持っているので、現状では通信速度などでアドバンテージがあります。
楽天モバイルも自社回線が整えばこのあたりは解消するでしょうが、現時点では高いキャリアの方を長く使い、楽天モバイルは月末を契約開始日にするのがお得かもしれませんね。