auからUQモバイルに乗り換えってどうなの?メリット/デメリットを解説
今のau、povo、UQモバイルのプランの内容、料金体系ですとグループ内でのMNPはあまり多くなはならないかもしれませんね。新しいプラン体系ではそれぞれが独自色を打ち出す形で、機能やコスパ的な観点でオーバーラップが少ないよう調整が行なわれましたから。
https://www.uqwimax.jp/mobile/
ですが、auの古いプランを利用しているユーザーが月々の携帯電話料金の支出にメスを入れようと思ったら、auからUQモバイルへの移行も十分アリ、と言うことになると思います。
この記事ではこのパターンの乗り換えに関して、それぞれのブランドのメリット・デメリットなどを一通りまとめていきます。
メリットの方は次の4点。
– (従来プランからならば)月額利用料金が安くなる
– 乗り換え手続きが楽
– auの機種の流用OK
– (格安SIMより)通信速度が高い
デメリットの方は以下の4つです。
– データ無制限のプランがない
– auのキャリアメールを使うには要追加料金
– 乗り換え特典の対象外になるケースが多い
– (機種を購入し直す場合)最新・ハイエンド機種の選択肢が少ない
これらの内容をじっくりと確認します。
auからUQモバイルに乗り換えるメリット
まずはauからUQモバイルの乗り換える場合のメリットの方からまとめていきましょう。
https://www.au.com/
(従来プランからならば)月額利用料金が安くなる
まずメリットの一つ目。
月額料金が高めの従来型のauの料金プランを使っているユーザー限定、という条件がつくことになると思いますが、auのプランからUQモバイルへの乗り換えでは月々の利用料金がグッと安くなる可能性が高いです。
ピタットプランからの乗り換えだと料金自体に大きな差は出ないと思いますが、料金が同レベルのUQモバイルのプランを選べば毎月利用出来る通信データ量がググッと増えることになるはずです。
一例としてピタットプランとUQモバイルのくりこしプランシリーズを比較してみます。
ピタットプランで毎月1GB以下のデータ使用量だと利用料金は税込み2,178円ですが、くりこしプランS +5Gなら1,628円で3GBまで使えます。
また、ピタットプランで1GB~4GBの通信データ量の場合の料金は税込み3,278円なのに対し、くりこしプランM +5Gは2,728円で15GBまで使えます。
細かなサービス内容は少しずつ異なっていますので厳密な比較を行なうとまた選択結果は異なると思いますが、単純に通信データ量だけの比較でならUQモバイルのコスパの高さが分ると思います。
一般的と思われる通信データ量の範囲でなら、利用料金が大幅に安くなる、または通信データ量当りのコスパがグンと良くなる訳です。
乗り換え手続きが楽
auから他のキャリアではなくUQモバイルに乗り換えるケースでMNPを使う場合、「MNPの予約番号」がいりません。電話番号を引き継いでの乗り換え手続きの手間がひとつ減ります。
プランの内容がマッチするならば、ということが前提条件にはなりますが、auからの乗り換え先の中でもっとも手続きが楽なブランドのひとつがUQモバイルです。
auの機種がそのまま使える
次のメリットとして結構大きなファクターとなりそうなのがこのポイントです。UQモバイルではauから販売されている機種がそのまま何の問題もなく利用出来ます。電波の拾い具合、通信速度のほうもしっかり出て、回線・スマホのスペックをフルに活用できます。
https://www.au.com/mobile/product/
UQモバイルのモバイルネットワークはauの回線そのものですから。
今のスマートフォン、特にハイエンド機やメジャーメーカーのミドルレンジクラスは結構いいお値段しますよね。この部分のコストを抑えられるのです。
キャリアからではなくAmazonなどを経由して販売されるSIMロックフリー端末の場合であれば、基本すべてのキャリアでほとんど問題なく利用が可能です。ですが、大手キャリアから販売されている端末は、完全なSIMロックフリー版端末とは少し仕様が違うのです。
これはキャリアから販売された端末のSIMロックを解除したとしても状況は変わりません。
例えばドコモが販売したスマートフォンは、NTTドコモが持つ電波帯(=バンド)に最適化する形でカスタマイズが行なわれているケースがほとんどです。つまり、auやソフトバンク、楽天モバイルのバンドは基本受信できないカタチに調整されています。
ドコモやソフトバンクから販売されていたスマホをSIMロック解除した上で持ち込んでも、UQモバイルではきちんと使えない可能性の方が高いと言うことです。電波を拾わずアンテナマークが立たなかったり、繋がったとしても通信速度が出ない可能性が高いです。
その点、auの機種であれば安心ということですね。
(格安SIMより)通信速度が高い
UQモバイルは当初は格安SIM的なポジションで営業をしていたイメージですが、現在は完全にauの「サブブランド」としてのポジションに位置づけられています。公式サイトなどでもKDDI系の携帯電話サービス3本柱のひとつ、のような扱われ方をしているように見えます。
以前からUQモバイルの実効通信速度は格安SIMより高いとの評判で、多くの格安SIMサービスで大幅に通信速度が落ち込む平日昼休みの時間帯などでも、UQモバイルは性能の落ち込みが小さく良好な使い勝手が維持できると言われ続けています。
いまやブランドのポジショニングも完全にサブブランドですからね。パフォーマンス面でも格安SIMとは一線を画さないわけにはいかなくなっている、という裏事情もあるのかもしれません。
auからUQモバイルに乗り換えるデメリット
次にauからUQモバイルに乗り換えるケースにおけるデメリットです。
データ無制限のプランがなくなった
ユーザーによってはこのポイントは非常に大きな意味を持ちそうですね。現在のUQモバイルには通信データ量が使い放題となる、データ量無制限のプランが存在しません。
https://www.au.com/mobile/charge/
auでデータ無制限のプランを利用しているユーザは代替プランがないわけですので、ちょっとUQモバイルへの移行はしにくいかもしれません。移行されるのでしたら、スマートフォンの使い方自体の見直しが必要になるでしょう。
以前はUQモバイルにもWiMAX系のネットワークの利用も絡める形で通信データ量が無制限のプランがあったはずですが、恐らく完全にauのサブブランドとしての再ポジショニングを行なう際にauやpovoのプランのサービス内容とのオーバラップをなくそうとしたのでしょう。プラン自体や割引制度の整理整頓が行なわれました。
結果、UQモバイルで今から契約可能なプランはくりこしプランシリーズのバリエーション3つだけになっています。通信データ量が最も大きなくりこしプランL +5Gでも毎月利用出来る通信データ量は基本25GBです。
auのキャリアメール引き継ぎには追加料金が必要
UQモバイルでもUQが発行するメールアドレス・メールサービスは利用可能ですが、扱いはオプションになっていて月々追加料金が発生します。(220円/月)
そしてこのメールサービスで発行されるメールアドレスは「~@uqmobile.jp」で、auのものとは全く別のメールアドレス、メールサービスとなっています。
以前であればUQモバイルではauのキャリアメールは使えません、でお話が終わるところですが、今は総務省からの要請などにより「キャリアメールの持ち運び」機能を大手キャリアが実現しました。これによりMNPで他キャリアに乗り換えても、乗り換え前のメールアドレスを継続して利用可能になります。
ただ、もちろん追加料金は必要で330円/月の利用料金が発生します。これについてはauからUQモバイルへの乗り換えでも事情は同じです。
一部対象外となる特典あり
現在UQモバイルはMNPで他社から乗り換える際には、最大13,000円分のポイント還元が受けられるキャンペーンを実施しています。(au Pay口座にチャージ)
ですがこのキャンペーンの対象となる移行元は、NTTドコモやソフトバンク、楽天モバイルなどで、「au、povoからの乗り換えは対象外」になります。
https://shop.uqmobile.jp/shop/cashback/?tbp_ptn=SetMobileDefault&tbp_num=4&tbp_idx=10&_ga=2.237317696.1920492932.1670648677-130031290.1664452576
念のため気をつけておいてくださいね。
(機種を購入し直す場合)最新・ハイエンド機種の選択肢が少ない
今まで使っていた端末をそのまま流用するユーザーにはあまり関係はないかもしれませんが、ユーザーによってはこの点を気にする方もいらっしゃるかもしれませんね。
UQモバイルから端末を購入する場合には、最新機種、ハイエンド機種の選択肢がほぼありません。もしも各ブランドの最新・フラッグシップのモデルが欲しい、あるいはその性能と機能を必要としているユーザーは、完全にSIMロックフリーの端末をメーカー等々から購入して持ち込まないといけません。
https://www.uqwimax.jp/mobile/products/
例えばiPhoneシリーズですと、2022年12月の段階でUQモバイルから購入できるのは以下の3系統だけになっています。
– iPhone 12系
– iPhone 11
– iPhone SE(第3世代)
Android系で分りやすいところですと、ソニーのXperiaシリーズではハイエンド機種であるXperia 1系、Xperia 5系がラインアップに存在しません。
他社の端末でもハイエンド機はなく、エントリークラスからミドルレンジまでの機種だけが扱われています。
携帯電話回線サービス側がコスパ重視の低価格路線のUQモバイルですから、コスト面を考えるとスマホ側もお手頃機種の方がマッチするといえばマッチするのかもしれません。
auからUQモバイルに乗り換える手順について!
- 動作確認済み端末か調べる
- UQモバイルに乗り換え手続き
- UQモバイルのSIMと交換する
- 回線の切り替えをする
動作確認済み端末か調べる
auの機種であれば、UQモバイルでそのまま使うことができますが、一応念のために動作確認済み端末か調べておきましょう。
UQモバイルに限らず、格安SIMにする場合は調べておきましょう。
UQモバイルに乗り換え手続き
UQモバイルに乗り換え手続きは、店舗やWEBサイトで行うことがd系ます。
auからUQモバイルに乗り換えの場合には、予約番号は必要ありません。
auIDでUQモバイルのWEBにログインすると、情報を引き継ぐことができます。
UQモバイルのSIMと交換する
WEBでUQモバイルを申し込んだ場合には、郵送でUQモバイルのSIMカードが届きます。
auのSIMカードとUQモバイルのSIMカードを取り替えます。
回線の切り替えをする
UQモバイルのマイページにアクセスし回線切り替えの手続きを済ませれば完了です。
auからUQモバイルへの乗り換えがマッチしそうなユーザータイプ
最後にauからUQモバイルへの乗り換えが上手く合いそうなユーザーのタイプをいくつかピックアップしてみましょう。
1. auの旧プランからコストを抑えたいユーザー
povo以外のauのプランを利用していて、携帯電話のコストを抑えたいユーザーはUQモバイルも目的にマッチしそうです。
ただ、恐らく今ですとpovoとどちらを選ぶかで迷うことになるでしょうね。
以前、利用していたスマートフォンがそのまま活用できるのは、移行のハードルの高さをグッと抑えてくれるでしょう。
2. povoのフレキシブルさ、カスタム性の高さが面倒そうに見えるユーザー
povoはどちらかというとその時々の利用状況に応じて積極的にトッピングを変更したり、ご自分のスマホの使い方にピッタリマッチするようサービス内容をキッチリカスタマイズしたいユーザーにマッチしそうなプランです。
そういった辺りの細かいあれこれが面倒に感じてかつ、携帯電話料金を圧縮したい、より多くのデータ量を安く利用したい、というユーザーにはUQモバイルが合う可能性が高いです。
UQモバイルのくりこしプランシリーズのサービス内容は、どちらかといえば従来の携帯電話のプランに近い、基本部分がほぼ固定のものですから。プラン本体を選べば基本そのまま利用開始できるわけです。
既製服的なUQモバイルに対し、イージーオーダー服のイメージのpovo。ユーザーそれぞれ使いやすい方を選択しましょう。