UQモバイルには家族割がないってホント?代替策などを解説

大手キャリアを契約したら確認したいのが「家族割」です。

格安SIMの中でも家族割を提供しているところはあります。

大人気のUQモバイルではどうなっているのでしょうか。

今回は、UQモバイルの家族割について解説していきます。

家族割は廃止済み

ほとんどの携帯電話キャリアで割引制度の基本となっている感のある「家族割」、一人の契約者だけではなく家族全員をいっぺんに取り込める可能性があるキャリアにとっては非常に都合の良い制度です。

加えて一度家族をまとめて顧客として抱え込んでしまえば、例えば一人だけがMNPなどで他のキャリアへの移行はしにくくなりがちですので、キャリア側からは顧客の囲い込みをやりやすいという副産物までついてきます。

もちろん家族割では割引率もかなり良く、付属するサービスもお得感の高いものが多くなっているため、キャリア側だけではなくユーザー側も上手に使えば非常に得をする仕組みになっています。

このようなイメージでユーザーにもキャリア側にもメリットが多く見える家族割の制度ですが、UQモバイルではこの割引制度の新規受付を2021年1月31日に廃止しています。ここだけを見るとかなり不思議な感じがしますね。(以前から家族割を使っているユーザーは継続利用可能)

https://www.uqwimax.jp/mobile/kazokuwari/

このためUQモバイルに家族丸ごと引っ越そうと思っても、家族割による料金割引を受けることは出来ませんし、家族割に登録した家族間の通話はし放題、といった付加サービスがついてくることもありません。

ぱっと見、家族ユーザーにはUQモバイルは向かないのか??と現状、考えてしまうような割引システムにはなっています。

UQモバイルの割引制度は基本「自宅セット割」

ここまでを見ると家族みんなで使うにはUQモバイルの割引制度は「おいしくない」んじゃないか、そう感じられるユーザーも多いことと思います。ですが、今のUQモバイルは割引の基本は「自宅セット割」に集約されていて、この仕組みでできる限り広い範囲をカバーしようという方向性にシフトしています。

https://www.uqwimax.jp/mobile/newplan/?tbp_ptn=SetMobileDefault&tbp_num=3&tbp_idx=9

今の携帯電話料金のわかりにくさの原因はプラン自体の複雑さだけでなく、いくつもある割引制度とその条件の複雑さもその一端になっているように思えます。そんな割引制度を思い切りシンプルに統合したUQモバイルの現在の方式は評価に値するものではないかと思うのです。

UQモバイルはプランの方もくりこしプラン +5Gシリーズだけに統一済みで、こちらも見通しが良くなっています。割引のシンプルさとも合わせユーザにわかりやすい料金体系になってきているのではないでしょうか。

さて、肝心の「自宅セット割」の内容ですが、こちらはUQモバイルのくりこしプランS +5Gまたは通信データ量の多いM、Lのいずれかを契約しているユーザーが、プラスアルファの条件を満たすことで受けられる割引です。

毎月の基本料金に対して一定額の割引を受けられるようになっています。

割引金額は以下の通り。

プラン 割引額 割引率
くりこしプランS +5G 638円 39%
くりこしプランM +5G 638円 23%
くりこしプランL +5G 858円 22%

見た目の金額こそ大きくは感じないかもしれませんが、元々リーズなプルなUQモバイルの料金プランですから、「割引率」のほうは結構な数字になります。

今のUQモバイルと新たに契約する場合に選べるプランはくりこしシリーズだけですので、これからUQモバイルと契約を結ぶユーザーは1つめの条件を自動的に満たします。

自宅セット割を受けるためのもう一つの条件は、「KDDI系列の特定のサービスを利用していること」になります。

これ該当するサービスは以下の通りになっています。

– auひかり、特定のプロバイダーの提供するインターネット接続サービス
– auの5Gホームルーター契約、WiMAX系のインターネット接続サービス契約
– J:COM系列のケーブルテレビ契約
– auでんきの利用

これらのいずれか、あるいは複数と、UQモバイルのくりこしプランシリーズを契約しているユーザーは自宅セット割の対象になります。

UQモバイルの自宅セット割が面白いところは、家族の中に一人でもこの条件を満たすユーザーがいた場合には、他の家族も(いくつか条件はありますが)自宅セット割の対象になるということです。

同居していればKDDI系サービスの契約者当人ではなくても自宅セット割を受けられるというのが非常に大きな魅力でストロングポイントになります。割引範囲を見ると自宅セット割がかなりの部分で家族割もカバーできることが分ると思います。

もちろん自宅セット割にも弱点はあります。

例えば、同居していない方は等親の近い方であっても自宅セット割の対象外になります。また、UQモバイルのプランには通信データ量をシェアできるプランが存在しません。このため、家族でそれなりの容量のデータ量をシェアする形で利用料金の節約を図るやり方は使えません。

この辺りはしっかりと確認しておく必要があるでしょう。

「親子応援割」登場

ここしばらくの間はUQモバイルの割引制度は前の節で説明した自宅セット割1本に集約されていました。が、この秋(2022年)その状況に変化が出ています。多くのキャリアが非常に力を入れている「学生」層に狙いを定めた割引制度が遂に導入されたのです。

UQモバイルの場合にはそれは「親子応援割」というかなり直球なネーミングが成されていて、学生のお子さんがいる家庭を狙い撃ちにした割引です。

https://www.uqwimax.jp/mobile/ouenwari/?tbp_ptn=SetMobileDefault&tbp_num=1&tbp_idx=7

こちらの割引対象になった場合には、お子さんの利用料金が割引になるだけではなく、恐らくは親御さん側のものと想定しているであろう回線側でも割引が受けられるのが大きな特徴となります。

ただ、UQモバイルの場合には割引が行なわれる期間が短め。割引が受けられる期間は1年間です。

その代わり特に2回線目(お子さんの回線)側の割引額はかなり大きく、1年間だけでも節約額の方はかなりのものになります。割引が受けられる条件は若干複雑ではありますが、しっかりチェックして利用出来るものならば是非活用したい制度です。

割引額の方は以下のようになります。

2回線目(お子さんのスマホ)
プラン名 割引額 割引後の基本料金
くりこしプランM +5G 1,738円 990円
くりこしプランL +5G 1,958円 1,870円

1回線目(親御さんのスマホ)
プラン名 割引額 割引後の基本料金
くりこしプランM +5G 550円 2,178円
くりこしプランL +5G 770円 3,058円

さらに自宅セット割の条件も満たせる場合には、「1回線目」の割引額が2回線目と同等になります。

ちなみに割引制度名は「親子」応援割なのですが、お子さん一人だけの契約でも割引を受けられたりします。こちらの条件は自宅セット割と同じですので、親子応援割というよりは「U18版自宅セット割」と考えた方がわかりやすいかもしれません。

割引額は親御さんの1回線目とセットの親子応援割と一緒です。

自宅セット割の条件を満たしていますから、13ヶ月目以降はずっと自宅セット割の割引が適用され続けます。