うさぎさん
独自のサービスを展開している格安SIMサービスのmineoには、通信データ量に関して言えば最大でも毎月20GBまでのプランしか用意されていません。通信データ量縛りのあるプランでは、今の水準としては本当の意味で大容量と言えるプランがないのです。
その代わりmineoには他のブランドにはない独自のプランとオプションがあります。それがこの記事の内容のカギになります。
SNSでは「mineoが100GB以上使えて料金が安い!」と言う投稿をよく見かけるようになりましたが、実際はどうなのでしょうか?
カギは「パケット放題Plus」
https://mineo.jp/
mineoのサービスに詳しいユーザーならもうおわかりだと思いますが、それ以外のユーザーにはちょっとなじみがない概念かもしれませんね。それは通信データ量が「事実上使い放題」になる、「マイそく」プランと「パケット放題Plus」オプションです。
この二つの使い方や考え方、サービス内容などを確認していきましょう。
このプラン・オプションを上手く活用出来れば、多少の制限こそつくものの、本当にデータ量に(ほぼ)制限がないネット利用が可能になります。
マイピタの場合
一般的な携帯電話回線のプランのサービス内容と同じパターンは、mineoでは「マイピタ」プランです。毎月の高速通信のデータ量の上限については1GB、5GB、10GB、20GBのバリエーションが準備されています。
https://mineo.jp/price/
これらのサービスには月385円をプラスするだけで、通信速度が最大1.5Mbpsに制限されるものの総通信データ量の制限がない「パケット放題Plus」オプションが設定されています。
このオプションを追加すると、通信を「低速モード」に切り替えた際の通信速度制限が1.5Mbpsに引き上げられるイメージになります。つまり、低速モードでも一定以上の使い勝手を確保したまま、月々の通信データ量を消費しない通信が行えるということです。
さらに10GB、20GBのコースでは基本料金のサービスの中にこのオプションも含まれています。非常にお得感あるサービス内容になっていると思います。
一応、パケット放題Plusを使った状態の低速モードでの通信には、「3日間で10GB」以上の通信を行なうと混雑時に速度の規制がかかる可能性は明記されていますのでこちらには少し注意がいるかもしれません。
マイピタプランの価格はこんな感じになっています。
データ量 | 音声通話付き | データ通信のみ |
---|---|---|
1GB | 1,298円 | 880円 |
5GB | 1,518円 | 1,265円 |
10GB | 1,985円 | 1,705円 |
20GB | 2,178円 | 1,925円 |
ちなみに、マイピタプラン+パケット放題Plusの使いこなしの代表的なパターンとしては、通常のネットアクセスは「基本低速モードで」になるでしょう。
基本文字ベースでところどころ説明用画像がはさまるような一般的なWebの情報サイトは、1.5Mbpsの通信速度があれば十分実用的な使い勝手が出ます。LINEなどのチャットサービスにも十分ですね。Zoomなどのビデオチャットでも画質を欲張らなければ運用出来るでしょう。
大きなデータのクラウドストレージとの同期など、高速通信が必要な特定用途のみ高速モードに切り替えるのが良いでしょう。
マイそくの場合
mineoらしさが一番でテイルかもしれないプランがこちらのシリーズですね。「通信速度」で料金が決まる「マイそく」プランです。
https://mineo.jp/price/
マイそくのバリエーションは最大1.5Mbpsのスタンダートと3Mbpsのプレミアムプランからスタートしましたが、最近になって最大300kbpsのライト、さらに大胆に速度をわずか32kbpsに限定して超低価格を実現したスーパーライトが追加になりました。
こちらのプランには3日間の通信データ量による制限に加え、平日12時台には通信速度が32kbpsに抑えられるという制約があります。格安SIMサービス最大の難点の昼休み時間帯の混雑回避策があらかじめ組み込まれたユニークなプランですね。
スタンダードプランの最大1.5Mbpsの通信速度でも、文字ベースのネットサービスやネット動画の標準画質程度なら実用性の高い使い勝手が出るはずです。プレミアムプランなら、HD画質のネット動画視聴も視野に入りますね。
利用価格の方はこのようになっています。
最大通信速度 | プラン | 料金 |
---|---|---|
3Mbps | プレミアム | 2,200円 |
1.5Mbps | スタンダード | 990円 |
330kbps | ライト | 660円 |
32kbps | スーパーライト | 250円 |
スーパーライトプランはほぼ通話回線向けのプランですね。この記事の意図にはちょっとマッチしません。
マイそくプランには高速通信のサービスが含まれていません。もしもできるだけ速くデータのやりとりを行なう必要が出た時には、24時間高速通信が使い放題になる「24時間データ使い放題」オプションを有効に活用しましょう。1回198円とお手頃価格で利用出来ます。
通信データ量の目安などなど
マイそくプランやパケット放題Plusの最大通信速度の制限は、回線等が混雑して通信速度がダラ下がりしたあげくの速度の上限とは違います。意図的に速度の規制を行なっているものですので、本当に回線が混雑しているタイミング以外は速度の上限まで使い切れる可能性があります。
1.5Mbpsであればだいたい「毎秒180kB」、3Mbpsならば「毎秒360kB」ぐらいのデータの転送が出来ると考えても大丈夫でしょう。
もっとザックリまとめると、1分でだいたい10MB/20MB程度のデータのやりとりが出来るぐらい、と覚えておくといいのではないかと。1時間ではそれぞれ600MB/1.2GBということですね。
お仕事で大きなデータをすぐにやりとりする必要がある場合にはちょっと厳しいですが、個人用途で多少待ち時間が発生しても大丈夫な使い方なら、巨大なデータのやりとりも決して不可能ではありません。